「宮内被告の独断でしょう」ライブドア事件証人・小林 元被告への検察側反対尋問

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「宮内被告の独断でしょう」ライブドア事件証人・小林 元被告への検察側反対尋問

携帯電話販売会社クラサワコミュニケーションズとの株式交換

  • 平成 15 (2003) 年 12 月か平成 16 (2004) 年 1 月に、ゼネラル・コンサルティング・ファームの菅野 健太郎氏から、ライブドアによる携帯電話販売会社クラサワコミュニケーションズ買収の話を聞いた
  • 1 月 22 日に、野口 英昭氏(エイチ・エス証券副社長/強制捜査後に沖縄で死亡)に会って、株式交換スキームを聞いた
    • 堀江 貴文被告(ライブドア前社長)が株式交換スキームを理解しているかは、考えなかった
    • (「供述調書に、『ファンドを通しても、資本取引に計上すべきだった』『堀江被告も知っていた』とある」との検察側に対し)供述調書では、そうなっている

公認会計士の間のメール

  • 1 月 24 日に、久野 太辰被告(港陽監査法人公認会計士)から証人へメールが送信された
    • 内容は、ファンドが株式を売却する時期などの情報提供
    • 子会社による親会社株取得(商法違反)も考えた
  • 1 月 30 日に、赤坂 和仁氏(港陽監査法人公認会計士)から証人へメールが送信された
    • 「エッジ(現・ライブドア)のファンドがエッジ株を香港で売却した、と聞きました。もう言葉がありません」とあり、何を大袈裟なことを、と思った
    • 「親会社株を売却して儲けています」とあり、商法違反が頭に浮かんだ
  • 2 月 4 日に、証人から赤坂氏と久野被告へメールが送信された
    • 赤坂氏のメールが引用されている
      • 「ファンドを通した自社株売買の件で、エッジは全く知らない方針で通すようです」とあり、「我々もそうせざるを得ません」と返信した
      • 「実質的に、どう見てもクロです」とあり、商法違反について弁護士に相談した
      • その後、ファンドを通した自社株売買に関する議論はなかった

商法違反

  • ファンドの件で、久野被告が証人に電話した記憶はない
    • 久野被告に、「ファンドを 2 個かませたくらいでは、ばれる」と言われた記憶はない
  • 野口氏に、更にファンドを介在させるよう依頼したことはない
    • 商法違反の話を野口氏にしたら、驚いて「気が付きませんでした。考えます」と言っていた
  • EFC 投資事業組合を介在させるようになったことは、知っている
    • (「供述調書に、『久野被告から電話を受け、証人が久野被告と野口氏に助言した』とある」との検察側に対し)供述調書では、そうなっている

公認会計士の間のメール

  • 8 月 5 日に、石黒氏(港陽監査法人公認会計士)から赤坂氏他多数へメールが送信された
    • 赤坂氏のメールが引用されている
      • 「例の件」とは、ライブドアが出資しているファンドの自社株売買

出会い系サイト運営会社キューズ・ネットと消費者金融会社ロイヤル信販(現・ライブドアクレジット)からの売上

  • 架空売上の可能性がある

証人の裁判

  • 平成 18 (2006) 年 3 月 31 日に、証券取引法違反で起訴された
    • 全面無罪を主張している
  • 弁護士に相談したのは、1 月中旬
    • 取調べ中も、弁護士の助言を得た
  • 4 月下旬に、民事の訴状が届いた
    • 200 〜 300 億円の損害賠償を請求され、係争中
  • 5 月 10 日に、カネボウの粉飾決算を担当していた中央青山監査法人(現・みすず監査法人)の公認会計士 2 名が、公認会計士としての登録を抹消されたことは知っている

ライブドアグループの会議

  • 「戦略会議」という名称は知っているが、出席したことはない
  • 定例会議や投資会議は知らない
  • 「ゲキヅメ(激詰め?)」とは、堀江被告が部下を強く叱責すること
    • 宮内 亮治被告(ライブドア元取締役)や中村 長也被告(ライブドアファイナンス前社長)が使っていた言葉
    • 堀江被告が会議でゲキヅメすることは、宮内被告や中村被告から聞いていたが、誰に対してかは知らない
  • 宮内被告・中村被告・岡本 文人被告(ライブドアマーケティング前社長)・熊谷 史人被告(ライブドア元代表取締役)・丸山 サトシ(表記不明)氏(ライブドア元社員)が、堀江被告にどんな報告をしていたか知らない
  • 平成 15 (2003) 年 9 月から平成 17 (2005) 年 9 月まで、堀江被告とはライブドアですれ違う程度で、ほとんど接点なし

公認会計士の間のメール

  • 5 月 20 日に、久野被告から証人へメールが送信された
    • 久野被告の「社長は細かいことを知らず、M 氏を信頼していただけのようです」「社長、知らなさすぎ兼かわいそすぎ」の具体的根拠は、知らない
    • 証人の「M 氏の独断でしょう」は、証人の経験ではなく久野氏のメールを読んで思ったこと
    • 「40 億円を出資して、28 億円の配当」について、堀江被告は了承している、と思っていた

堀江被告のメール

  • 平成 16 (2004) 年 11 月の IT ベンチャー企業メディア・リンクスとの架空取引発覚後、堀江被告が「担当者の認識次第では、ファンドの利益を取消す」というメールを送信していることは、知らない

EFC 投資事業組合

  • 商法違反の可能性は指摘したが、「ファンドを介在させろ」とは言っていない
  • 1 月 20 日頃、野口氏に「商法違反になるかもしれない」と電話した
    • 前年に一緒に参加した新年会について、今年も出席するか電話したついでに話した
    • 電話の後、ファンドについて野口氏から相談されたことはないし、証人から尋ねたこともない
    • 新年会の帰りに、野口氏と歩きながら 15 分くらい話した
      • 野口氏は、「株を市場で売却した」「商法違反について、考えている」と言っていた
  • EFC 投資事業組合の出資者がライブドアとライブドアファイナンスであることや、業務執行組合員がライブドアファイナンスであることは、知っていた
    • 菅野氏に聞いた
  • EFC 投資事業組合が、ライブドアと M & A チャレンジャー 1 号投資事業組合の間に入っていることは、当時知らなかった
    • 4 月か 5 月に赤坂氏に聞いた

公認会計士の間のメール

  • 8 月 5 日に、石黒氏から赤坂氏他多数へメールが送信された
    • 赤坂氏のメールが引用されている
      • 「両建てや差額」とは、ファンドの分配金の会計処理を総額法と純額法のどちらにするかだが、会計上はどちらでもよい

供述調書

  • 自発的に喋った部分と検察官に言われた部分では、後者の方が多かったが署名した
  • 在宅で弁護士に相談できたが、逮捕されたくなかったから署名した
    • 主張を通したら逮捕される、と思った
    • 弁護士に、「逮捕されたくなかったら、署名も仕方ない」と言われた

堀江被告の弁護士のヒアリング

  • (「平成 18 (2006) 年 8 月頃、堀江被告の弁護士のヒアリングを受けなかったか?」との検察側に対し)時期は分からないが、受けた
    • (「証人が、『もう 1 つファンドを介在させた方がいい』と野口氏に助言したのではないか?」との検察側に対し)間接的に、商法違反の指摘が EFC 投資事業組合になったのかもしれない

公認会計士の間のメール

  • 平成 16 (2004) 年 1 月 24 日に、証人から久野被告へメールが送信された
    • 赤坂氏のメールが引用されている
      • 「携帯電話販売会社クラサワコミュニケーションズの利益を第 1 四半期と第 2 四半期のどちらに計上にするか」とあり、メールの時点で商法違反の懸念があった

ファンド

  • ファンドがダミーとは、思っていなかった

弁護士との相談

  • 平成 18 (2006) 年 1 月に弁護士に相談したのは、証人の事務所にも強制捜査が入り、取調べも始まったから