「堀江被告は裸の王様」ライブドア事件証人・小林 元被告への弁護側主尋問

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「堀江被告は裸の王様」ライブドア事件証人・小林 元被告への弁護側主尋問

証人の経歴

  • 昭和 57 (1982) 年 8 月に、公認会計士登録
  • 昭和 58 (1983) 年 6 月に、税理士登録
  • 監査法人神奈川監査事務所(神奈川監査法人、港陽監査法人と名称変更した後、平成 18 (2006) 年 6 月に解散)にて、オン・ザ・エッヂ(現・ライブドア)を平成 12 (2000) 年の東証マザーズ上場から、平成 15 (2003) 年 12 月に港陽監査法人を脱退するまで担当
  • 平成 12 (2000) 年 6 月にゼネラル・コンサルティング・ファームを設立し、宮内 亮治被告(ライブドア元取締役)の後の代表取締役に就任

M & A チャレンジャー 1 号投資事業組合

  • M & A チャレンジャー 1 号投資事業組合の担当者は、ゼネラル・コンサルティング・ファームの菅野 健太郎氏と稲垣氏
  • 平成 15 (2003) 年 12 月か平成 16 (2004) 年 1 月に、「M & A チャレンジャー 1 号投資事業組合が堀江 貴文被告(ライブドア前社長)に借りたライブドア株を売却して得た利益は、第 1 四半期と第 2 四半期のどちらに計上すべきか?」と菅野氏から相談された
    • 「第 1 四半期」と答えた
  • 他に、菅野氏に質問されたことはない

携帯電話販売会社クラサワコミュニケーションズとの株式交換

  • 売却した株が、購入したものか借りたものかによる利益計上の違いはない
  • 金融商品会計の実務処理について知っていたが、よく認識していない

公認会計士の間のメール

  • 1 月 24 日に、久野 太辰被告(港陽監査法人公認会計士)から証人へメールが送信された
    • 証人から久野被告へのメールが引用されている
      • 「投資する会社」とは、ドリームインキュベータ
      • 「E のファンド」はエッジ(現・ライブドア)のファンドの平成 15 (2003) 年 9 月期の持分売却、「香港で売買」とは M & A チャレンジャー 1 号投資事業組合の売買を指すので、両者は別の話
      • 「確認してみて下さい」は、会計処理の正当性の確認
  • 平成 16 (2004) 年 8 月 5 日に、石黒氏(港陽監査法人公認会計士)から赤坂 和仁氏(港陽監査法人公認会計士)他多数へメールが送信された
    • 赤坂氏の「このファンドは、カモフラージュのためのダミー・ファンド」というメールが引用されている
      • 「このファンド」とは、直前で述べている EFC 投資事業組合を指すと考え、VLMA 1 号投資事業組合や M & A チャレンジャー 1 号投資事業組合とは、理解しなかった
      • 証人は、分配金をライブドアの連結に入れる認識はなかった
      • 港陽監査法人の他の公認会計士にも送られているが、何も言われなかった
      • ファンドの分配金を資本取引と損益取引のどちらにするか、港陽監査法人の他の公認会計士から相談された記憶はない
    • 石黒氏の「連結経常利益 34 億円のうち、29 億円がバブルですか」は、9 万円前後のものを 30 万円前後で売却したから
  • 平成 17 (2005) 年 5 月 20 日に、久野被告から証人へメールが送信された
    • 証人から久野被告へ、インターネット上のニュースを知らせたメールに対する返信
    • 久野被告の「問題は社長ではなく M 氏だと思う」に対し、「M 氏の独断でしょう」「堀江氏、裸の王様ですね」と感想を書いた

会計処理

  • ファンドが親会社の連結対象だったら、資本取引になることもある
    • 非連結で実体や目的があれば、資本取引になることはない
  • 検察側が主張する「ファンドはダミー」という会計上の概念はない
    • 書物で読んだこともない
  • ライブドア以外の監査人として、ファンドを扱ったこともある
    • 平成 12 (2000) 年か平成 13 (2001) 年が最初
  • 平成 15 (2003) 年や平成 16 (2004) 年のファンドの連結・非連結の基準は、業務執行組合員がファンドを支配しているか
    • 業務執行組合員が出資者の意向を反映している場合は、ケースバイケース
      • 明確な基準がないので、会計士により判断が分かれる
    • ファンドに対する出資割合は、考慮しない
  • 自社株売却でも、金庫株と子会社が所有する親会社株では、異なる考えがあってもいい