「出会い系サイト運営会社から 9 億円の架空売上」ライブドア事件証人・林 類氏への検察側主尋問
出会い系サイト運営会社キューズ・ネットとの株式交換
- 買収担当者は、最初は宮内 亮治被告(ライブドア元取締役)と石橋 航太郎氏(ライブドア執行役員)だったが、平成 16 (2004) 年 2 月か 3 月に中村 長也被告(ライブドアファイナンス前社長)と証人に交代した
- 6 月 3 日の持株譲渡契約書により、JMAM サルベージ 1 号投資事業組合が出会い系サイト運営会社キューズ・ネットの旧株主から全株を譲渡された
- 9 月 3 日に、株式交換を行った
- 完全子会社化の前に株式譲渡されたのは、以下の理由による
- 旧株主が、なるべく早い買収を希望した
- ライブドアの公募増資が解除するまで待てないので、ファンドで買収することになった
- JMAM サルベージ 1 号投資事業組合の出資者は知らなかった
- 出会い系サイト運営会社キューズ・ネットのサイトは買収後、証人と WEB 制作会社 Hershe ハーシーが運営した
- 出会い系サイト運営会社キューズ・ネット元社員の角田(つのだ) ケンイチ(表記不明)氏は、買収後はライブドアに勤務した
- 主に、ライブドア本体と出会い系サイト運営会社キューズ・ネットの経理を担当
- 6 月頃から、証人が出会い系サイト運営会社キューズ・ネットのサイトを運営したり、角田氏が経理を担当したりしていたので、6 月 3 日に出会い系サイト運営会社キューズ・ネットを買収した、と思っていた
出会い系サイト運営会社キューズ・ネットからの売上
- 9 月に、出会い系サイト運営会社キューズ・ネットからライブドア・バリュークリックジャパン(現・ライブドアマーケティング)・イーエックスマーケティング(現・ライブドアマーケティング)へ費用計上した
- ライブドアに対しては、7, 8, 9 月に合計 1 億 3500 万円を広告費とした
- 受注先はメディア事業部
- 9 月上旬に中村被告がニヤニヤしながら、「出会い系サイト運営会社キューズ・ネットからライブドアに広告出さない?月 2000 万円で 7 月から 3 ヵ月」と言った
- 月 2000 万円 * 3 ヵ月は 6000 万円なのに 1 億 3500 万円になっているのは、中村被告の指示があったから
- 9 月中旬に、丹澤 みゆき氏(ライブドア執行役員)に伝えた
- 9 月 8 日のカドヤ(表記不明)氏から角田氏へのメールは Cc: に中村被告と証人があり、引用されている 9 月 7 日昼の角田氏のメールでは「月 2000 万円」となっている
- 9 月 7 日夜の証人から角田氏への 2 通のメールに「月 4500 万円」とあるので、昼から夜までの間に金額が決まった
- 9 月 7 日の中村被告から宮内被告・証人へのメールは、証人のメールを引用しており、証人のメールは丹澤氏からの「メディア事業部へ月 4500 万円で 3 ヵ月」を確認するメールを転送している
- 7, 8, 9 月に、ライブドアが実際に出会い系サイト運営会社キューズ・ネットの広告を出したことはおそらくない
- 出会い系サイト運営会社キューズ・ネットが、メディア事業部と契約したり交渉したりしたことはない
- どこにどんな広告を出すか、打合せをした記憶もない
- 広告費は、実体がないまま費用計上したり資金移動したりしたので、架空売上だったのかな、と思う
- 出会い系サイト運営会社キューズ・ネットの 1 ヵ月の売上は 6 月頃が 2000 〜 2500 万円で、9 月頃も同じ
- 6 月 3 日のライブドアの取締役会で、デュー・デリジェンス担当者が資料を説明したので、堀江 貴文被告(ライブドア前社長)も知っていた
- 売上は、下落傾向にあった
- 証人が出会い系サイト運営会社キューズ・ネットのサイト運営を担当していたのは平成 17 (2005) 年 12 月くらいまでで、その頃は 1500 〜 2000 万円だった
- 4500 万円の広告費は売上の倍になり、本来の企業活動としておかしいが、ライブドアの方針だと思ったので、中村被告に従った
- 買収前の広告費はほとんどなかった、と思う
- 9 月頃に宮内被告と中村被告に、バリュークリックジャパンに対して広告費を計上するように指示された
- 岡本 文人被告(ライブドアマーケティング前社長)と相談して、「月 3500 万円を 3 ヵ月」で、宮内被告と中村被告の了承を得た
- 9 月 17 日の岡本被告から小宮 徳明氏(バリュークリックジャパン元取締役経理部長)へのメールで決まった具体的な費目に従った
- 出会い系サイト運営会社キューズ・ネットからバリュークリックジャパンへの発注稟議書で、形を整えた
- 稟議書を作成するまでに、岡本被告とどこにどんな広告を出すか相談したが、決まったかどうかは覚えていない
- 7, 8, 9 月に、バリュークリックジャパンが実際に出会い系サイト運営会社キューズ・ネットの広告を出した記憶はない
- コンサルティング費用も計上されているが、実際は行っていない
- 広告やコンサルの実体がないまま費用計上や資金移動が行われており、架空売上だった
- 10 月以降は、広告掲載もコンサルも行われた
- バリュークリックジャパンのアドネットワークで、バナー広告を掲載した
- バリュークリックジャパンの担当者 2 人と週に 1 回、どんな広告を出すか相談した
- 広告費以外も計上した
- 9 月 27 日に、中村被告から「利益が足りないから、出会い系サイト運営会社キューズ・ネットに発注してもらうことになった。ザックリこれくらいで」と紙を渡された
- 各事業部に対する費目を考えて中村被告の了承を得た後、角田氏に発注稟議書を書くように命じた
- 9 月 27 日の角田氏から丹澤氏へのメールで、費目を連絡した
- 9 月 27 日の出会い系サイト運営会社キューズ・ネットからライブドアのモバイル事業部・ネットワークソリューション事業部・コンサルティング事業部への発注稟議書で、形を整えた
- 9 月 27 日の出会い系サイト運営会社キューズ・ネットからイーエックスマーケティングへの発注稟議書や契約締結書で、形を整えた
- 9 月末の時点で実行されたものは記憶になく、費用計上や資金移動は架空売上だった
- 10 月以降に実行されたものもあるが、高くて見合わなかった
- モバイル事業部は、携帯サイトに 10 月から 7 〜 8 ヵ月くらい広告を掲載した
- ネットワークソリューション事業部は、10 月から 3 ヵ月くらい出会い系サイト運営会社キューズ・ネットのサーバー使用料を 30 〜 40 % 割引いた
- コンサルティング事業部は、何もなし
- イーエックスマーケティングは、何もなし
- 架空売上の合計は 8 億 8800 万円で、内訳は以下の通りだった
- ライブドアに 6 億 5500 万円
- バリュークリックジャパンに 1 億 500 万円
- イーエックスマーケティングに 1 億 2000 万円
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