「堀江被告『そんなに儲かっちゃうの?予算に載せないとね』」ライブドア事件証人・宮内 亮治被告への弁護側反対尋問
携帯電話販売会社クラサワコミュニケーションズ
- 野口 英昭氏(エイチ・エス証券副社長/強制捜査後に沖縄で死亡)に、携帯電話販売会社クラサワコミュニケーションズからライブドア株を買ってくれる人を探してもらおうとしたが、無理だったので貸株を利用することになった
- 野口氏に、「貸株して売ればいい」と言われた時期と場所は思い出せない
- 当時の状況からすると、エイチ・エスインベストメントで野口氏が紙に書いた説明を証人が塩野 誠氏(ライブドア証券取締役副社長)に伝えたのだと思う
- その後、塩野氏がパワーポイント PowerPoint で図面化したのだろう
- 野口氏は「シェルカンパニー」という単語は使わず、「ファンド」と言っていた
- ファンドを入れる理由は、貸株を受ける人の名前が市場で見えにくくなるから
- (「ファンドを入れなくても見えないのではないか?」との弁護側に対し)専門家でないので、分からない
- パワーポイントの株式交換スキーム図は、塩野氏が 1 人で作った
- 図中に書込まれた文字は、塩野氏の字
- MKS パートナーズ(携帯電話販売会社クラサワコミュニケーションズの旧株主)に説明するために作った
- 平成 15 (2003) 年 9 月か 10 月の定例会議でも使った
- (「図中の社外向けの表現を定例会議用に修正しなかったのか?」との弁護側に対し)資料を修正して時間を掛けると堀江 貴文被告(ライブドア前社長)が怒るので、流用した
- 堀江被告に「貸株人は誰?」と聞かれ、「社長です」と答えた
- (「堀江被告に『貸株料もらえるの?貸株して損しないの?』と聞かれたということだが、『貸株で損』とはどういうことか?」との弁護側に対し)堀江被告は冗談混じりだった
- 堀江被告ではなく、株式交換スキームを通じてライブドアが損しないか、という意味だと思った
- (「記憶違いではないのか?」との弁護側に対し)自分の記憶だと認識している
- 貸株の株数については、説明しなかったと思う
- 第 1 スキーム図を MKS パートナーズに説明したのは、塩野氏だと思う
- 中村 長也被告(ライブドアファイナンス前社長)も同席したかもしれない
- MKS パートナーズの出席者は覚えていない
- 9 月か 10 月の定例会議の直後
- 塩野氏から、「『キャピタリスタ(現・ライブドアファイナンス)がライブドア株を売るのはまずい』と言われた」と報告を受けた
- 証人と塩野氏が、野口氏に相談した
- 場所はエイチ・エスインベストメント会議室
- 中村被告がいたかは思い出せない
- 野口氏の「あ、そう。まずいね」という言葉が印象に残っている
- 野口氏は専門家だから、まずい理由が分かったのではないか
- 野口氏が第 2 スキーム図を提示した
- (「主尋問では、野口氏ではなく『中村被告に相談した』と言っている」との弁護側に対し)主尋問の方が正しい
- 別の打合せと勘違いした
- 野口氏は「あ、そう。まずいね」とよく言い、上場のときも言っていた
- 主尋問の方がゆっくり考えているので、正しいと思う
- 中村被告から、「ファンドを入れて、売買を実施する」と口頭で説明を受けた
- 立ち会っていないが、塩野氏も中村被告から説明を受けたのだろう
- 第 2 スキーム図を見た場所は覚えていない
- 塩野氏から見せられたと思う
- MKS パートナーズに見せるために作成した
- 第 1 スキーム図と体裁が違う理由は分からない
- 第 1 スキーム図のファンドと EFC 投資事業組合が変更されただけだから、塩野氏から細かく説明を受けたか覚えていない
- 中村被告からも説明は受けていないと思う
- 第 2 スキーム図を堀江被告に説明したのは塩野氏
- 翌週かその次の定例会議
- 堀江被告が質問したかは覚えていない
- 株式交換の評価額は、「12 万円と契約前日の株価の高い方」となっていた
- (「10 月 16 日 8 時半〜 9 時半にエイチ・エスインベストメントで、 証人・野口氏・塩野氏・エイチ・エス証券の子会社の日本 M & A マネジメント (JMAM) の角田 幸治代表取締役・小沢 隆取締役で会議を行わなかったか?」との弁護側に対し)あったかもしれない
- MKS パートナーズとの交渉は、JMAM が仲介していた
- 「MKS パートナーズが、株式交換ではなく現金を希望している」と角田氏か小沢氏に言われたような記憶がある
- JMAM から塩野氏に、「貸株は使えないか」と言われた
- 塩野氏から聞いたのかもしれないし、その場にいたのかもしれない
- (「貸株は、ライブドアではなく MKS パートナーズのリスクヘッジか?」との弁護側に対し)最初は MKS パートナーズのため
- この頃に第 1 スキーム図を作ったのではなく、MKS パートナーズに「貸株は嫌だ」と言われた
- 会議で第 1 スキーム図を使ったかは覚えていない
- (「野口氏に『シェルカンパニーではなく、エイチ・エスインベストメントのファンドを入れればいい』と言われ、塩野氏が図中に書込んだのではないか?」との弁護側に対し)この日の会議が思い出せない
- (「『12 万円と契約前日の株価の高い方』の話は出たか?」との弁護側に対し)この日の会議が思い出せない
- 野口氏のアドバイスで、株式交換の評価額を「3 ヵ月平均」に評価替えをした
- アドバイスを受けたのは 10 月か 11 月だが、場所は思い出せない
- 「12 万円と契約前日の株価の高い方」は利益が出ない株式交換スキームで、損をするかもしれずリスクが大きいが、「3 ヵ月平均」は利益が出る
- 評価替えの理由は、ファンドのリスクヘッジ
- (「10 月 27 日の塩野氏から小沢氏へのメールに、『評価額を 6 万 8000 円にする』とあるから、評価替えはそれ以前か?」との弁護側に対し)そうだろう
- 証人が決めたのだろう
- 時期は、メールの 1 週間くらい前だろう
- (「24 日〜 27 日に、証人はアメリカへ出張している」との弁護側に対し)証人が指示して、塩野氏が金額を算定したのだろう
- 最終的な評価額は覚えていないが、9000 株で 8 億円
- 10 月下旬に、野口氏がライブドアファイナンスを訪れたのは、何かで近くまで来たついでだろう
- 正確な日付は思い出せず、アメリカ出張の前か後かも不明
- 時間帯は日中だが、午前か午後か不明
- 野口氏が来ていたことは、中村被告に聞いた
- 会議室に堀江被告・中村被告・野口氏がいて、証人は遅れて入った
- 野口氏は、ファンドや貸株の利益について説明した
- (「その程度の説明なら、堀江氏を大嫌いだった野口氏ではなく、中村被告や塩野氏でもできる」との弁護側に対し)営業マンとして、説明したかったのではないか
- 野口氏が説明している間、他の 3 人はあまり話さなかった
- 堀江被告は、「そんなに儲かっちゃうの?」と言った
- 主尋問で「10 億円儲かる」と言った根拠は、時価と評価額の差
- (「主尋問では、堀江被告に『予算に載せないとね』と言われたとのことだったが、言われないと載せないのか?」との弁護側に対し)予算計上と収益計上の指示だと思った
- 30 分くらいで終了した
- (「11 月 17 日の熊谷 史人被告(ライブドア元代表取締役)から堀江被告へのメールで、堀江被告は『株は、榎本 大輔氏(ライブドア元取締役)から借りるんじゃないの?』と聞いており、堀江被告は説明を受けていなかったのではないか?」との弁護側に対し)榎本氏から借りる話もあったので、混同していたのだろう
- (「10 月 15 日の熊谷被告から証人へのメールで榎本氏の株に触れており、榎本氏から 5000 株を借りるつもりだったのではないか?」との弁護側に対し)当初の 5000 株が評価替えにより 9000 株になり、榎本氏に断られたのだと思う
- 大量保有報告書があるので、堀江被告に 5000 株借りて、残りを榎本氏に借りた
堀江貴文ライブドア事件裁判傍聴記 >
ライブドア事件第 8 回公判傍聴記 >
「堀江被告『そんなに儲かっちゃうの?予算に載せないとね』」ライブドア事件証人・宮内 亮治被告への弁護側反対尋問